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経営情報学部の東川和将さんが大阪大学大学院に進学。
<吉村善美後援会長 対談>
経営情報学部の東川和将さんが大阪大学大学院に進学。
経営情報学部4年生の東川和将さんは、昨秋に大阪大学大学院の入学試験を受けて見事合格し、2016年4月から経済学研究科 経営学専攻へ進学します。阪南大学後援会の吉村善美会長が、東川さんに進学に至る経緯や今後の目標などについてお話を伺いました。
大学院に進学したい気持ちを、ゼミの取り組みでアピール。
【吉村会長(以下会長)】
東川さん、この度は大阪大学大学院に合格とご進学、おめでとうございます。阪南大学から大阪大学大学院への進学は開学以来初めてということだそうで、私たち後援会も大変誇らしく思っております。
【東川さん(以下東川)】
ありがとうございます。私もまだ現実味がなく、信じられないような気持ちでいます。
【会長】
やはり入学時から大学院を意識しておられたのですか。
【東川】
いえ、全く意識していませんでした(笑)。大阪市立西高等校の流通経済科出身でして、その頃から簿記を学んでいたため、大学に進学するなら会計を学ぼうと経営情報学部を選択し、卒業後は就職するつもりでした。
【会長】
ということは、在学中に大学院で学びたいと思うきっかけになったような出来事があったわけですね。
【東川】
やはり3年生で会計のゼミである中條ゼミに入ったことが大きかったと思います。ひとりずつゼミ発表をする機会があり、「投資における企業の意思決定方法」をテーマにレジュメをまとめるうちに、大学院でもっと詳しく会計を学びたいという気持ちが湧いてきました。そこで、中條先生の方から大学院進学を勧めていただけるように、頻繁に質問したり、ゼミ発表に徹底的に取り組むようにしました。
【会長】
アピール作戦ですね(笑)。結果はどうでしたか。
【東川】
成功しました(笑)。3年生の夏に「阪大の大学院に挑戦してみる?」と声をかけていただくことができました。
マンツーマンの徹底指導で、英語と専門知識を強化。
【会長】
大阪大学大学院の経済学研究科は日本最高レベルの研究機関です。進学を決意されてから入学試験までほぼ1年ですが、合格に向けてどのように勉強されたのですか。
【東川】
会計学の専門知識を身につけるには論文を大量に読む必要があるわけですが、論文の大部分は英語です。何より先に、英語の読解力を習得する必要がありました。中條先生の研究室に毎日通い、マンツーマン体制で指導を受けました。帰宅する方向が一緒だったので、たまに夕食を共にしながら叱咤激励していただきました。
【会長】
中條先生は膨大な時間を、東川さんのために費やしてくださったわけですね。
【東川】
はい。中條先生の指導がなければ、あれだけの勉強量はこなせませんでした。
【会長】
入学試験は一次と二次がありますが、手応えはいかがでしたか。
【東川】
一次は英語と、財務会計、管理会計の3科目でしたが、合否は全く予想できませんでした。それだけに一次の合格通知を受け取ったときには本当に嬉しかったです。二次は口頭試問で、提出した研究計画書についての面接でした。中條先生の恩師でもある経済学研究科の山本達司先生と話すのは緊張しましたが、研究への思いを受けとめていただけました。合格を報告した際に、中條先生も非常に喜んでくださったのが印象深いです。
目標は、母校の阪南大学で教壇に立つこと。
【会長】
大阪大学大学院でも引き続き会計学を研究されるとのことですね。
【東川】
はい。先ほどお話したゼミ発表での研究が原点になるのですが、企業の投資活動についてその選択の指標をさまざまな角度から検証したいと考えています。会計とはとても奥深い情報で、どうまとめていくかで、その企業の魅力を伝えることもできれば、魅力を損ってしまうこともあります。会計情報によって長所が伝われば、株価が上がり、企業価値の向上にもつながります。そこがとても面白いと感じています。
【会長】
やはり将来は研究者をめざしておられるのですか。
【東川】
今は博士後期課程を修了したら大学教員となり、会計学の面白さを学生に伝える立場になりたいと考えています。
【会長】
学生に教えるなら、母校である阪南大学が良いのではないですか(笑)。
【東川】
それが実現すれば最高ですね(笑)。
【会長】
大きな目標を達成された東川さんですが、現役の高校生や大学生に何かメッセージがあればお願いいたします。
【東川】
学生時代は本業である勉強以外にも部活やアルバイトなど、何かと多忙だと思いますが、自分について考える時間を持つことがとても大切だと思います。
【会長】
東川さんが阪南大学にとって希望になってくださること、そして東川さんに続く阪南大学生が多方面で登場し、阪南大学のファンが増えてくれることを、後援会長として祈っております。本日はありがとうございました。
【東川】
ありがとうございました。